はじめに

便秘は男性に多いのかそれとも女性に多いのか、年齢でみると若い人に多いのかそれとも年寄りに多いのかなど、一般に疫学といわれているものについて解説します。

国民生活基礎調査

厚生労働省が行っている調査に国民生活基礎調査というものがあります。国はこの調査で国民の健康、医療、福祉、年金、所得などを調べて行政の参考にしています。この調査では便秘の人がどれくらいいるのかについても調べられています。男女別、年齢別の便秘の人の割合についても記載されています。

便秘の人の割合

平成25年の国民生活基礎調査の結果では、自分が便秘であると考えている人の割合は人口1000人あたり37.8人でした。これを男女別にみると、男性では1000人に26.0人、女性では1000人に48.7人でした。
平成22年の国民生活基礎調査によると、便秘を訴える人の割合は、男性では1000人に24.7人、女性では1000人に50.6人でした。
平成10年の国民生活基礎調査では、男性の1.9%、女性の4.7%が便秘を訴えているという結果でした。
これらの調査から、現在、男女合計で400万人以上の人が便秘の症状に悩んでいることが分かります。
また、男女別では便秘を訴える女性は男性の2倍近くいることがわかります。便秘は女性に多い疾患であるということです

便秘と年齢

平成25年 国民生活基礎調査より


出典:便秘|便秘のタイプ別アプローチ|看護roo![カンゴルー]

平成22年 国民生活基礎調査より


出典:便秘診療の進め方とポイント:日経メディカル
これは、国民生活基礎調査をもとに、年齢別に便秘の訴えのある人の割合を男女それぞれグラフにしたものです。このことからも若い人では男性よりも女性のほうが便秘に悩んでいる人が多いことが分かります。また、高齢になると男女の差がなくなり、80歳以上では男性のほうが女性よりも便秘に悩んでいることが分かります。

まとめ

日本では便秘の人の疫学を考える際に、国民生活基礎調査の結果が使われます。この結果から、便秘は若い人では女性が男性の2倍程度と女性に多い疾患であり、また高齢になるにつれて男女の差がなくなることが分かりました。

 
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