当サイトについて

当サイトは腸内フローラと便秘の情報を専門に扱っています

当サイトにお越しいただき、ありがとうございます。

私は東京都内の病院で消化器の専門医として働いています。

このサイトは腸内フローラと便秘、またその解消法について知っていただくための情報サイトです。

なぜ当サイトを作成したのか

私がこのサイトを作った理由は、便秘が医療機関においても正しく診療されていないからです。患者さん自身が腸内細菌や便秘の正しい知識を身につけて、自分の便秘を悪くしないために身を守る必要があります。

医療機関における便秘診療の現状

便秘薬にはいろいろな種類のものがあります。中には刺激性下剤といわれるものがあります。刺激性下剤には即効性がありますが、長期間使うと逆に便秘を悪くします。刺激性下剤は慢性の便秘の原因になるのです。ですから、刺激性の下剤は漫然と使うべきではないのです。

しかし、医師の多くは便秘と聞けばすぐに酸化マグネシウムとアローゼンを処方し、患者さんが欲しがれば出し続けます。

酸化マグネシウムは塩類下剤ですので癖にはなりにくいですが、アローゼンは刺激性の下剤ですので、長く使うべきではないのです。

また、入院中の患者さんの便秘に対してはすぐに座薬や浣腸が使われます。本当に便がでないときに排便のきっかけとして一時的に使うのは構いませんが、緩下剤を使っていないのに座薬や浣腸ばかり使うのは排便反射の低下を引き起こし、便秘を悪くします。

便秘解消のために

便秘は生活習慣の改善で解消できる場合も多いです。

下剤を乱用して治らない便秘になってしまう前に、当サイトで紹介している便秘解消法を試していただき、慢性の便秘を予防していただきたいと思います。

便秘とはどのような状態なのか?

一般的には、3日以上排便がない状態や、毎日排便があったとしても残便感がある状態を便秘といいます。

しかし、実は便秘にははっきりとした定義はないのです。

参考までに各学会が出している便秘の定義をみてみましょう。

便秘の定義

日本内科学会の便秘の定義

3日以上排便がない状態。または、毎日排便があっても残便感がある状態。

日本消化器病学会の便秘の定義

排便が数日に1回程度に減少し、排便の間隔が不規則で便の水分含有量が低下している状態(硬便)を指しますが、明確な定義はありません。
問題となるのは、排便困難や腹部膨満感などの症状を伴う便通異常
=「便秘症」 です。

国際消化器病学会(RomeⅢ)の便秘の定義
  •  排便回数が週3回未満
  •  排便時の25%以上(4回に1回以上)が硬便
  •  用指的排便(指や綿棒などを用いて強制的に排便させる行為)が25%以上
  •  努責(排便時に強くいきむこと)、残便感、閉塞感のある頻度が25%以上
    ⇒上の症状が6ヶ月前から少なくとも3ヶ月で基準を満たす場合=「慢性便秘」

つまり、排便は毎日でなくても大丈夫なのです。排便の回数や便の量には個人差が大きいのです。

排便の頻度が少なくてもすっきりとでて快便であれば便秘とはいいません。

しかし、以前に比べて排便回数が減っていたり、便が固くて排便に困っていたり、排便後もすっきりしない感じが残っていありする場合は便秘と考えてよさそうです。

何をもって便秘というかについてはこちらでも紹介しています。

便秘の症状

便秘の主な症状には下記のようなものがあります。

  • 排便回数の減少
  • なかなか排便できない
  • 排便するのに強いいきみが必要である
  • 排便後にもまだ便が残っている感じがする
  • お腹が張ったり痛くなったりする
  • 一回ですっきりと便ができらないので1日に何度もトイレに行く

その他、便秘が原因となって起こる可能性のある症状には下記のようなものもあります。

  • 頭痛
  • 胃もたれ
  • 胃痛
  • 肌トラブル

便秘の症状についてはこちらにもまとめています。

便秘の原因

便秘の原因にはいくつかの種類があります。まず、原因がはっきりしているものに器質性便秘、症候性便秘、薬剤性便秘があります。

器質性便秘

大腸がんやクローン病などが原因で腸の構造に異常がおこり、それが原因で起こるのが器質性便秘です。

症候性便秘

糖尿病やパーキンソン病など、内科的な病気の影響で起こる便秘が症候性便秘です。

薬剤性便秘

使っている薬が原因で起こる便秘が薬剤性便秘です。便秘を起こす薬の代表に抗コリン薬や抗うつ薬などがあります。

原因がはっきりしない便秘には機能性便秘や便秘型IBSなどがあります。

機能性便秘の原因

直腸・肛門付近の筋力低下

直腸にまで到達した便を肛門から外に押し出すには、腹圧が必要です。腸や肛門周囲の筋肉である骨盤底筋の筋力が低下すると排便になってきます。

便意の低下

便がくると直腸の粘膜が押し伸ばされ、便意を感じます。刺激性下剤の使い過ぎなどで直腸の感覚が低下すると、直腸に便がたまっても便意を感じなくなります。

水分不足

水分が足りないと便の水分が不足し、便が硬く出しにくくなります。

食事摂取量の低下

ダイエットなどが原因で食事摂取量が少ないと、作られる便が少なくなります。ある程度の便が作られないと腸の蠕動運動が促進されず、便秘になります。

蠕動運動の低下

ストレスなどで自律神経の働きが乱れると、大腸の蠕動運動が低下します。

便秘の原因はこちらでも解説しています。

 

便秘の分類

慢性便秘症は、原因から器質性・機能性に、症状から排便回数減少型・排便困難型に、病態から大腸通過正常型・便排出障害に分けられます。

  • 慢性便秘症
    • 器質性便秘
      • 狭窄性
        • 腫瘍性疾患
          • 大腸癌
          • 腹腔内腫瘤など
        • 非腫瘍性疾患
          • クローン病
          • 虚血性腸炎など
      • 非狭窄性
        • 排便回数減少型
          • 巨大結腸症など
        • 排便困難型=器質性便排出障害
          • 直腸瘤
          • 直腸重責
          • 巨大結腸症
          • 小腸瘤
          • S状結腸瘤など
    • 機能性便秘
      • 排便回数減少型
        • 大腸通過遅延型
          • 特発性
          • 症候性
          • 薬剤性など
        • 大腸通過正常型
          • 食事摂取量の低下
          • 食物繊維の不足など
      • 排便困難型
        • 大腸通過正常型
        • 機能性便排出障害
          • 骨盤底筋協調運動障害
          • 腹圧(努責力)低下
          • 直腸感覚低下
          • 直腸収縮力低下など

便秘の分類についてはこちらでも説明しています。

 

 

 
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